無関心の代償か

今日、私の横に居た方が電車に轢かれました。
流血してはいましたが、車輪の下に姿が見えましたので、
無事をお祈りしましたが亡くなられたようでした。



乗り換えのために乗っていた電車を降りて、すぐ向かいのホームへ。
目の前の列には2人くらい並んで待っていたので
だれも並んでいない、ほんの少しはなれたところで電車を待つことにしました。

汽笛とブレーキによる摩擦音を立てながらホームに入ってきた電車を、
珍しく思いボケーっと見つめていました。

何も考えずに。


すっと見えた黒い影と、鈍い音を聞いたそのあとに、
電車が急停止し、しばらくして状況が分からない人たちがどよめき始めました。

私は、周りの人の人身事故という言葉を聞くまで、
人が轢かれた事に気が付きませんでした。
見ていたのにも関わらず。




もともと別の駅で、件の電車に乗り換えようと思っていたのを、
席に座れたため、そのまま乗っていた電車から降りませんでした。
当初の予定のまま乗り換えていれば、
目の前でそれを目の当たりにすることはなかったということ。

もし、私が避けた列に、その人と一緒に並んでいれば、
異変に気が付いて止められたかもしれない。
ジャケットの背中を引っ張るだけで、止められたかもしれない。
そうでなくても、電車が入る直前に気付いて、
すぐに走れば十分間に合う距離だった。
走ってホームに突き飛ばせば、止められたかもしれない。
ボーっとしてたばかりに、見ていたのに、気が付かなかった。
どれだけ、自分が普段、周りに関心を持たずにいるか、よく分かった。
目で見えてると思っているだけで、見えてないんだ。




少し先の別の駅で、遅れた電車を待っているときに、
駅員さんに運行状況を聞いた際
「遺体がこう・・・収集が付かない状態でまだ・・・」
ということだった。

姿が残っていたと思って見ていたのは、ほんの一部だけだったらしい。
人の命が終わったその音は想像以上に小さく鈍く、
気が付かないくらいあっという間に影は消えた。
ほんとうに、消えたとしか言えない位、あっという間に電車の下に入っていった。

酔っ払った人が落ちたのか、飛び込んだのかはわからない。
でも、自分が見ていたのはちゃんと覚えてる。
気が付かなかっただけで、確かに見ていた。



ああすれば、こうすれば、
そう思ってしまって、頭が少し、変。
走れば間に合ったんだよ。

posted by yoku-come at 05:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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